赤ちゃんが生れた「出産祝い」を頂いた場合、
お返しとお礼状を贈るのもマナーです。
まず出産祝いを頂いたら、なるべく早く御礼状を出すように心がけましょう。
この場合、お返しの品と同時にお贈りできなくても構いません。
まだ産後の休養をしている最中でもありますから、
無理のない範囲で、まずはお礼の気持ちを御礼状でしたためるとよいでしょう。
御礼状に書く内容は、まず、
赤ちゃんの性別や名前、よみがな、名前に由来があれば書き添えると、
とても印象に残る内容になります。
また、贈り物に対する感謝の気持ちを書くことも重要です。
文章の最後には、「今後ともよろしくお願いします」という、
いいおつきあいをしていきましょうという意味合いの言葉を書き添えるとよいでしょう。
お相手が目上の方なのか、同僚や友達なのかで
文章の言い回しを丁寧語にしたり、少し砕けた文調にしたり、
言葉を使い分けるのも大切です。
いずれにしても、堅苦しく考えず、
素直なお礼の言葉を書き込む形で構いません。
また差出人は夫婦連名で出すように心がけましょう。
出産祝いのお返しの品については、「内祝い」とも呼ばれ、
生後30日前後に行うお宮参りごろまでに贈るのが一般的です。
内祝いとは、本来出産祝いをもらったかもらっていないかにかかわらず、
子供を授かった喜びを分かち合うお祝いとして配るものでしたが、
最近ではいただいた贈り物へのお返しとして使われることも多くなっています。
出産祝いのお返しとなる「内祝い」のお返しの品物については、
一般的には、頂いた金額の「半返し」か1/3の金額の品物を贈るのが相場になっています。
例えば、1万円いただいたなら、3000円~5000円の品物を贈ります。
この場合、お金で頂いた場合でも、品物で頂いた場合でも、
お返しするのは「品物」でお返しするようにしましょう。
どんな品物を贈るのがよいかについては特に決まりごとはありませんが、
贈り物ですからやっぱりお相手に喜んでもらえるものを選ぶのがコツです。
お菓子の詰め合わせや、お米、中には結婚式の引き出物と同じように
内祝い用のカタログギフトなどを販売しているお店もありますので、
予算内で適したものを考えるようにしましょう。
品物には熨斗紙(のしがみ)をつけ、
水引の上の部分には「内祝」と書き、
下の部分には「赤ちゃんの名前」を書きます。
品物を購入した店舗で、内祝いと伝えると熨斗紙を出してくれることが多いので、それを利用すると便利です。
贈り主から「お返しはいらなからね」と言われるケースもありますが、
出産祝いを頂いたら、基本的には必ずお返しの内祝いを贈るのがマナーです。
今後のよいおつきあいのためにも、内祝いをお贈りするように心がけましょう。